Q.
年末調整などに使用するため、医療機関に1年分まとめた領収証を発行してほしいと要請したところ、手数料を徴収されました。領収証の発行は、医療機関に義務づけられており、手数料は無料ではないのでしょうか?
A.
保険医療機関(以下「医療機関」)は、一部負担金等の支払いを受けたときには領収証及び明細書を無償で交付するよう義務づけられております。しかし、一旦交付した領収証の再発行はできません。お尋ねの1年分まとめた領収証はもともと領収証そのものではなく、むしろ証明書の性格をもつものですから、その発行についても無償でなければならないとのきまりは勿論ありません。従って、医療機関により対応は様々で手数料を徴収する医療機関もありますが、違法ではありません。
お求めになる場合は、事前に医療機関にご確認されることをお勧めします。

Q. アレルギー性鼻炎の薬など、眠くなりやすい薬と一緒にお酒を飲まないようにといわれるのはなぜですか?
A. 酒類に含まれるアルコールには、中枢神経を抑制する作用があります。アレルギー性鼻炎の薬や安定剤なども中枢神経を抑制する作用があるため、一緒に服用すると抑制作用が強く現れて、眠気が増強されたり、ひどい時には呼吸困難が起きる可能性があります。
それから、お酒が入っている時に薬を飲むと、肝臓の代謝酵素はアルコールを解毒するのに優先的に使われるため、薬の代謝が不十分になります。すると薬の効果が出過ぎてしまい、中毒症状を起こすことがあるのです。また、薬によってはアルコールとの相性がよくなくて、悪い相互作用が起きやすいものもあります。
「服薬中は禁酒」というのは以上のような理由によるものです。当然のことながら、日本酒は悪くてビールならよい、なんていうことはけっしてありません。

(粕屋医師会・松尾正彦)
Q. カラオケの歌い過ぎが原因で、ノドにポリープができるというのは本当ですか?
A. 喉頭ポリープの原因は、炎症と音声酷使といわれています。喫煙なども原因の一つと考えられますが、主な原因は声の乱用、特に低いピッチでの過緊張性発生といわれます。ですから、歌い過ぎはポリープができる要因の一つといってよいでしょう。カラオケに行ったら、1時間も2時間もひとりで歌い続けるのはやめて、1曲歌ったら次は他の人の歌を楽しむようにしてください。

(粕屋医師会・松尾正彦)
Q. 目薬は1日に何回さしても構わないのでしょうか?
ある程度、間隔をあけるなどの注意点はありますか?
A. 目薬は、必ず1日に決められた回数だけさしてください。また、病院や薬局で2種類以上の目薬を出されることもあると思いますが、この場合は同時にささないように気をつけましょう。それぞれの目薬の効果を十分に出すために、ひとつめを使った後は5分ほど間をあけて次をさすようにしてください。
(粕屋医師会・徳永恒夫)
Q. コンタクトレンズにはハードとソフトがありますが、それぞれ向く人、向かない人があるのですか?
A. まず「装用感」についていうと、ソフトレンズは非常によい装用感を得られますが、ハードレンズは個人差が大きく、人によっては異物感が強くてなかなか慣れないこともあります。
次にスポーツへの対応ですが、ハードレンズでもほとんどのスポーツはOKです。しかし、より激しいスポーツをする人に向くのはソフトレンズといえるでしょう。ただし水泳に関しては、残念ながらどちらも不可です。
また「乱視矯正」の面では、ソフトレンズで矯正できるのは比較的軽度の乱視までです。一方、ハードレンズは強い乱視であっても矯正は十分可能となります。

(粕屋医師会・徳永恒夫)
Q. 風邪をひいている時や、病院で注射をした日などにお風呂へ入っても大丈夫ですか?
A. 風邪をひいている時には、できれば入浴は見合わせたいものです。ただ、どうしても入浴したい場合は、次の点に気をつけるようにすればよいでしょう。
 (1)できるだけ短時間ですませる。
 (2)身体が冷えない程度に温まる(夏場はシャワーでもOK)。
 (3)入浴後はなるべく早く寝る。
なお、病院で注射をした場合ですが、採血や静脈注射であれば(健康な方なら)2時間くらいたった後で入浴するのは差し支えないと思います。

(粕屋医師会・志方 建)
Q. 病院でもらった薬の袋に「食前」「食後」「食間」と書いてありますが、それぞれ食事の前後どれくらいの時間に飲むのが正しいのでしょうか?
A. 「食前」とは食事の30分前、「食後」とは食事の30分後がめやすです。「食間」とは食事と食事の間といわれていますが、おおよそ食後2時間くらいと考えてよいでしょう。なお、病院で薬をもらう場合、すでに別の病院で出されている薬があるなら、それを持参されるようお願いします。薬の説明書(最近はほとんどの病院で薬と一緒に渡しているようです)でも構いませんので、医師に見せてもらえるとよいと思います。

(粕屋医師会・志方 建)
Q. 薬が苦くて飲みにくい場合はジュースで飲んでもよいのですか?
また水がない時はお茶でも構いませんか?
A. 子供が薬を飲んでくれない時は、ジュースに混ぜてもやむをえないでしょう。ただし、混ぜた後はすぐに飲ませるようにして、そのまま長時間置かないように気をつけてください。また、お茶についてですが、以前は鉄剤を飲む時はダメといわれていました。しかし最近ではそれほど差がないという意見もあり、水がなければお茶でも飲めると思います。

(粕屋医師会・志方 建)
Q. 家庭で定期的に血圧を測って記録するなら、1日のうちいつごろが一番よいでしょうか?
A. 血圧測定を始めるなら、最初のうち1週間は1日3回測るようにしましょう。そのタイミングは以下のとおりです。
 1回目:起床してすぐ
 2回目:仕事をしている時(通常は午後2〜3時ごろ)
 3回目:自宅でくつろいでいる時(通常は午後8〜9時ごろ)
この3回の測定で、その人の血圧がおおよそどんな傾向にあるかをつかむことができます。以後は、自分がもっとも測定しやすい時間に1回だけで構いません。測定結果は適宜、主治医に見せて相談してください。

(粕屋医師会・志方 建)
Q. お年寄りでもインフルエンザなどの予防接種をして大丈夫でしょうか?
A. インフルエンザに関していうと、老人ホームなどに入居している方で、特に体力の弱っているお年寄りは、流行する前になるべく予防接種をすませておいた方がよいといわれています。また、自宅で過ごされているお年寄りでも予防接種を受けることが望ましい場合がありますので、かかりつけの先生に一度相談してみてください。

(粕屋医師会・志方 建)
Q. 食事をした後、すぐに動き回るのは体によくないと聞きますが、本当ですか?
A. 食事の後は、食べたものを消化するために胃や腸へと体内の血液が集まるようになっています。ところがこの時に運動をすると、血液は体のほかの部分へ行ってしまい、胃腸では不足気味となります。だから消化がうまく進まないことがあるのです。できれば食後30分くらいは、激しい運動は避けた方がよいでしょう。
(粕屋医師会・志方 建)
Q. 貧血と脳貧血は、どう違うのですか?
A. 「貧血」とは、血液中の赤血球が少なくなっている状態をいいます。血液検査をしてみて、ヘモグロビン値が(性別・年齢などで多少基準が変わりますが)10以下なら貧血と考えてよいでしょう。「脳貧血」は、血液には特に問題がないにもかかわらず、何らかの原因で脳へ十分に行かずに、フラフラするとか立ちくらみなどの症状を起こすものです。もちろん血液検査をすれば、どちらかはすぐにわかります。

(粕屋医師会・志方 建)